時代とともに日本の一般車の内装は確実に安物になってしまっている。
端的に言うならば、大衆車の内装は硬質プラスチックとPP(ポリプロピレン)、そして
ウレタンの世界になっている。
そもそも、車の内装はデザインと素材の表面処理で勝負のところがあり、材質そのものは
昔から量産効果が高い安価な素材で作られている。
軽自動車とコンパクトカークラスのインテリアを覗くと、硬質プラスチックのダッシュボ
ードにドアの内張りはPP、ピラーを隠す部品もPPだ。
PPはゴミ箱やバケツに使われる素材であるから、金型を除いた製造原価は非常に安いと
思われる。
軽自動車とコンパクトカーは厳しい製造コスト低減の問題から、ドアやピラーの内張りは
PP一色となっているのであろうか。PPは傷が付きやすいのが難点だが、とても軽くて雨
滴に強く、自動車の内装部品としてうってつけなのでしょう。
日本の大型ミニバンクラスでは、さすがにソフトパッドの内貼りが与えられている。
それでも、それらは石油由来の素材には変わりはないのである。400万円を超える日本
車であっても、クルマの内装には特別な素材が使われているわけではない。
インテリアに「木目調パネル」が貼られていても、「本木目パネル」を採用しているクルマ
は少ない。本木目パネルの素材としてウォールナットが有名だが、これは高級素材のため
採用しているクルマはごく一部となります。カーコーティング千葉県カーフィルム
そもそも、ウォールナットは日本にあまり馴染みがない材木であり、欧米における高級素
材である。