また今日も「彼」が通る!

毎日夕方になると聞こえてくるあの歌声、学校帰りの男子高校が歌を歌いながら我が家の前の道路を自転車で駆け抜けていくのです。そんなに上手ではなく「ごく普通」、でも本人は自分の声に酔っていて音量が大き過ぎる。かなり遠くから徐々にその歌声が迫ってくるので、ああもうそんな時間かと時計代わりにしている私です。すごいですよね。家の壁とか全然通り抜けちゃう。車のスピーカーで気持ちよく歌ってる人とか見ますけど。そんな感じです。
だいたいいつも同じ曲なのですが、我が家の前あたりで必ず音を外し、それがどうしても気持ち悪くていつもイライラしてしていました。素人なんだから仕方ないのですが、その音の外し方がどうしても我慢できない。
もしかしたら彼は間違えて覚えているのでは?という風にも考えたことがあります。もしそうならこのオバサンが正してあげようか、と自分の音痴を棚に上げて思ったこともあります。
その彼が我が家の前を通る時は、私は家事をやっているので実際にどんな男子なのか確認したことはありませんでした。でも常々気になっていたので、ある日思い切って「その時間」に表に出て待つことになりました。
遠くから聞こえてきた歌声に、身構えるとその彼が自転車をこいで私の前を…通り過ぎていきました。彼の耳にはイヤホン、今どきの子供にとって普通のことでした。つまり音を間違えて歌っていたのではなく、ただ単に下手だったということ。
そう納得したら、それ以降彼の歌声に敏感になることはなくなってしまいました。

イヤホンだからこそ、自分の声がわからないのか…とも考えて更に納得してしまいました。車だったらカースピーカー交換船橋市東京都で元の音も自分の声も気持ちよいかどうかわかるんですけどね。